近赤外反射率測定器の開発

近年都市のヒートアイランド現象(地表面温度が上昇する現象)の抑制が課題となっています。主要因は太陽光であり特に近赤外領域(800nm~2500nm)の太陽光が原因とされています。

都市表面を高日射反射率化することで地表面温度の上昇を抑制する対策があります。 特に近赤外領域の太陽光を反射させることを重要視した高日射反射性材料の開発が進んでおり、評価指標としての「近赤外日射反射率」を簡単に測定できることが期待されています。

「塗膜の日射反射率の求め方」(JIS K5602)に準拠した「近赤外日射反射率」は、近赤外波長域の波長別反射率と各波長の太陽光エネルギーの重価係数から算出した値です。

日射反射率
太陽光(紫外~可視~近赤外:300nm~2500nm)の波長別反射率と太陽光エネルギーの重価係数から算出した値 全波長域、紫外可視波長域、近赤外波長域の日射反射率がある。

特定の近赤外領域で簡単に測定でき、お客様のニーズに応じた反射率測定器を開発設計します

必要な機能に特化した製品のため低価格での製作を実現

◆ 選択可能なLED光源の波長:750nm~1650nm(2023年7月現在)
◆ 光学系の投受光方式:単方向照射ー積分球受光方式または単方向投受光方式
◆ 測定可能な反射率:全反射率、正反射率、拡散反射率及びビームスプリッター(ハーフミラー)を応用した再帰反射率
◆ 設計可能な照射角および受光角:法線方向に対しそれぞれ0°~80°MAX

【反射光の種類】

反射光の種類

【照射角と受光角】

照射角と受光角
測定面に垂直な直線(法線)からの角度を照射角および受光角と呼ぶ

【単方向照射ー積分球受光方式】

単方向照射ー積分球受光方式

正反射および拡散反射を含む全反射を測定する場合に使用される光学系

【単方向投受光方式】

単方向投受光方式
光沢(ツヤ・グロス)等の正反射(鏡面反射)を測定する場合に使用される光学系

【再帰反射受光方式】

再帰反射受光方式
道路標識やガードレール反射板等の再帰性反射材の再帰反射を測定する場合に使用される光学系

近赤外領域(780nm~1650nm)のLED光源を使用し特別仕様の反射率測定器を開発

市販反射率測定製品と自社開発製品の波長域

市販反射率測定製品と自社開発製品の波長域

市場展開されている分光光度計と比べ、近赤外線に限定した測定器ならわずか3秒で測定ができます

近赤外領域に限定せずある特定波長の反射率を計測したい場合は、ご要望に応じた反射率測定器を製作致します

◆ 自社開発の近赤外反射測定器は、充電型の軽量コンパクトな本体 
◆ 近赤外の波長に特化した測定により低価格を実現 
◆ 遮熱製品の性能評価を数秒で計測することが可能

公的評価機関と自社開発の近赤外日射反射率の方式の違い

項目 JIS K5602による近赤外日射反射率 自社開発の近赤外日射反射率
装置・機器 JIS K5602に準拠した分光光度計(標準積分球) 遮熱特性測定器
(積分球光学プローブ)
測定波長域 780nm~2500nm 780nm~1850nm
100%校正板 標準白色板スペクトラロン
(米国Labsphere社製)
標準白色板スペクトラロン
(米国Labsphere社製)
近赤外日射反射率の求め方 測定波長域の中で任意に抽出された60波長の反射率に重価係数を掛けて算出 測定波長域の中から代表的な波長の反射率に重価係数を掛けて算出

評価方法の比較

評価方法 ランニングコスト 測定・評価時間 現場対応 イニシャルコスト 精度再現性 備考
自社開発方式
表面温度変化測定 ××評価対象となるスケールの大きさで変動
JIS K5602 × × ランニングコストは公的機関での検査料金
JIS K5603 × × ランニングコストは公的機関での検査料金

表面温度変化測定による評価方法:サーモグラフィや非接触温度計を使用
JIS K5602による評価方法:「塗膜の日射反射率の求め方」
JIS K5603による評価方法:「塗膜の熱性ー熱流計測法による日射吸収率の求め方」

分光光度計と自社開発製品との比較

塗膜①:白色塗料、塗膜②:遮熱塗料(灰色)、塗膜③:汎用塗料(灰色)

分光光度計と自社開発製品との比較1
分光光度計と自社開発製品との比較2

製品にご興味がある方は、遮熱特性測定器(4波長近赤外反射率測定器)をデモ機として1週間無料で貸出致します

貸出をご希望の方はフォームより各項目をご記入のうえ、お問い合わせください。
なお、デモ機貸出にあたり、送料は着払い(お客様持ち)になります。ご了承下さい。

近赤外デモ機貸出

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