試作について
仕様書
この書類は試作を作る前提となり、作るためには欠かせないものです。何時、誰が、何処で、何のために使う道具?なのか。大きさ、色、動き等必要なことを書きつづって下さい。仕様書の出来の良し悪しは、最終製品に必ず影響が出てきます。まずは試作のスタートラインに立つために仕様書を作ってみて下さい。
機能試作
機能試作は、最終製品の目的とする機能が本当に実現できるかどうか検証していきます。仕様書に基づいて具体的な構想を立て部品を加工・調達し、それを組立てて、テスト、確認をしていきます。基本的にはデザイン(形状、色、使い勝手)にはこだわらず、文字通り機能(要求される動作)が実現できるかどうかを確かめることを、目的とします。
デザインについて
デザイン試作は、機能試作で検証された製品の原型に、好ましいデザインを考え、作りたい製品の形状を検証するための試作です。考えた形の中に、必要な機能を持った部品が全て収まるかどうか。人が取り扱うものなら、形の上での使い勝手や製品に使用する素材等を、デザイン試作によって検討します。
量産試作
量産試作では、実際に製品に近い形で部品を製作、組立てし、機能やデザイン(形状、色、素材、使い勝手)を満たすかどうか確認します。部品の一つ、ネジの1本まで具体化し、実際に組み立てられて、実用機として機能するものを試作します。製品試作で検討される項目は、機能、デザインの確認以外にも、部品や製品の耐久性、部品点数を減らしてコストダウンできるかどうかの検討など多岐にわたり、一度の試作で終わることは極めて稀です。