最終確認試作

最終確認試作

この試作仕様書作成は試作を作ってゆく大前提になります。試作品を作ってゆくためには欠かせないものです。ものづくりをする場合どの様なものを作るにしても、一度図面や文書にして、自分の作りたいものがどの様なものなのかを整理し、何を製作するのかを決めることは、大変重要なことです。

何時、誰が、何処で、何のために使う道具?なのか。大きさ、色、動き等必要なことを書きつづって下さい。簡単なマンガを描くことも良いと思います。ここのところが、不明瞭な場合、先に進んでも行きづまってしまいます。試作仕様書のできの良し悪しは、最終製品に必ず影響が出てきます。まずは試作のスタートラインに立つために試作仕様書を作ってみて下さい。

最終確認試作では、一部を除いて製品に最終的に使用する部品で、製品を組み立ててみます。機能、デザイン(形状、色、使い勝手)、耐久性、パテント、許認可事項等、特に問題がなければ、開発終了。製品の量産となります。

この段階では製品の最終仕様が確定します。最終製品仕様書となり今後の量産の商品作りの核になる資料になります。機構図、電気回路図、ソフト関連資料、部品表等全ての書類がこの最終製品仕様書に基づいて製作されます。

次の工程「量産」で金型を使用する場合、金型の金額は、大きさにもよりますが、一つの金型を作るのに数十万〜数百万円かかります。また、部品の発注数量も、数千からの単位になります。ですから、この最終製品試作で大きな問題が発生しないよう、前段階での細心の注意が必要とされます。